減速シュート曳航試験 2021.11.25-26

11月25日から26日にかけて長崎大学にご協力いただき、練習船「長崎丸」を利用したWIRES#015搭載の減速シュート強度を確認する試験を行いました.

 

空気中での運用時最大動圧の再現が困難なため,動圧を得やすい水中で展開し曳航することで要求される荷重を負荷することができます.

 

試験は長崎沖にて,減速シュートを展開したまま曳航する水中静荷重試験,水中で展開することで開傘衝撃を模擬する水中衝撃荷重試験の2つを実施しました.

 

水中静荷重試験では運用最大荷重の29.9kN以上である33.8kNを負荷しても機能を損なうような損傷がないことを確認しました.

一方,水中衝撃荷重試験については,曳航速度が不十分であったために衝撃荷重として負荷しませんでした.

また,開傘衝撃を緩和させるためのショックアブソーバーやスライダーを搭載しての試験を行いました.しかし衝撃荷重として負荷しなかったために,衝撃緩和機構では期待される衝撃緩和効果を確認できませんでした.こちらについて今後調査,検討を行っていきます.

試験結果から要求される強度を持つことを確認できたので,実機にも今回試験で使用した高強度減速シュートを搭載することになりました.
衝撃緩和機構については今後別途試験等を行う予定となっています.

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