パラシュート地上走行試験#2 2022.6.16

静岡県富士川滑空場にて,2回目の二段式パラシュートシステムの最終確認試験を行いました.
二段式パラシュートシステムは以下の5ステップにより構成されます.
1. インフレータにより減速シュートを放出する.
2. 減速シュートが展開し、機体の降下速度を抑える.
3. 4-ring機構により減速シュートを懸吊点から分離させる.
4. 減速シュートの懸吊力によりメインシュートを引き出す.
5. メインシュート展開により着地地点へ降下する.
1回目の試験では,メインシュート展開まで至らなかったケースがあったため,再度試験を実施する運びとなりました.
1回目の試験のリンクはこちら
今回の試験を行うにあたり,1回目の試験で課題となった4-ringとメインシュートリッドの改修及び事前動作確認を行いました.
試験の結果,課題は解決され,ノミナルから非常開傘が想定される迎角範囲において任意のタイミングでインフレータ作動からメインシュート展開までを確認することができました.
実機に搭載しても正常に作動するという確信が持てる結果となったため,二段階パラシュートシステムは今回の試験のもので確定し,試験で使用した4-ringはフライト品として実機でも使用する方針です.
これにてパラシュートシステムの開発は一区切りついたため,今後は回収系のもう一つのメインシステムであるエアバックの開発を本格的に進めていきます.

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